限定解除

1986年 昭和61年8月15日から10月22日
限定解除を決意、合格するまでの2ヶ月の記録




限定解除決意
鮫洲試験場見学 
8月14日木曜


と徐々にバイクが大きくなって来たが、バイク雑誌を見てたら段々頭の中がエスカレートしてきて、もっと大きなバイクに 乗りたいと、
当時、自動車学校では取得出来ない、試験場での一発検定、バイク乗りのステ−タス、限定解除を受けてみたくなる。
とりあえず、どんな様子なのかを見に、鮫洲試験場へ行ってみた。
試験場は大人気で、毎日定員オーバー、2週間に1回位しか受けられない。
事前審査
倒してある250Kgの車体をエイッと起こして、8の字にバイクを押し歩き、スタンドを立てる。
スタンドを外し、元の位置で静かにバイクを倒す。
男は全員合格、女性1人が体重が軽すぎるのか、スタンドが上がらないで不合格だった。
運転審査
今日の試験はBコースで行われ、波状路、スラローム、クランク、S字、1本橋が終わってから 外周へ出る、外周へ出る前にS字のパイロンを倒す人、クランクへ入っていけない人が多かった。
見学が終わって、帰りにいつもの、湾岸の練習場所へ行って練習した。
1回目
鮫洲試験場 
8月15日金曜

に乗って湾岸で1時間位練習してから、鮫洲試験場へ行く。 事前審査は思ったよりもやさしかった。 本番の試験車、CB750Fにまたがった途端、との大きさ、重さ、感じが全く違う、 試験の緊張感も相まって、カーっと上がってしまった。   乗車姿勢をとったら、クラッチを握るなって言われて、ますます上がる。 エンジンをかけて待つ様に言われ、サイドスタンドを外して後方確認、ミラーを合わせ エンジンをかける。 右足をブレーキに乗せたままが良いのだが、ローに入れるのが 待ちきれなくて、クラッチレバーを引いていた。  発車する様に言われたら、後方確認して右足を付き、ローに入れウインカーを右に出し 、又後方確認して発車。 ローのまま曲がったらウインカーを左へ、波状路の前で 立ち姿勢になり通過、セコンドにしてウインカー左スラロームへ入る。 左右確認して クランク、S字へ入り、左へウインカー、一時停止左右確認。 一本橋手前に大きく入って バイクをセンターラインに合わせてすぐ停止、ウインカーを止める。 10秒で渡り、左へウインカー、後方確認して左折、ウインカー戻し、停止で左折 右へウインカーを出し、後方確認してから車線変更し、 外周の手前で徐行左右確認、右折、ウインカー消し カーブを回ってウインカー右3秒、後方確認、車線変更 後方確認右折ウインカー左後方確認信号左 ウインカー右、後方確認車線変更徐行左右確認 右折、左ウインカー、後方確認、ぐるっと回って坂で一時停止 左右後方確認して発進、徐行のまま坂を下り、左へウインカー ウインカー消し、 外周、1mの所を時速45km直線、ポンピングブレーキ、カーブ 1周して坂の所で右ウインカー後方確認、左折ウインカー だしたまま、後方と右を確認、左折、外周45kmで走り ポンピングブレ−キ、セコンド、左ウインカー後方確認 左折ウインカー戻し、急停止。 右へウインカー、後方確認 車線変更、後方確認、右折、ウインカー右後方確認 線路前一時停止、左右確認、線路ローのまま 渡って、左右確認スタート地点へ正確に停止。 後方確認してから右足を付き、ニュートラルに戻して エンジンを切り、スタンドを出し、後方確認して下車。
2回目
鮫洲試験場 
9月1日月曜

浦和の河川敷にある、KM自動車学校で4時間、足立区のドンで4時間位練習したので、 CB750Fにも馴れ、良かったが、試験場に行ったら試験車が、シャフトドライブのホライゾンになっていた。  スタート直後、ガチャガチャというシフトの音で焦りが入ったが、1本橋までは行った。  1本橋渡った所で終わり。試験官にパイロンに触ったと言われた。
練習
9月21日日曜
中免で乗れる中で、一番でかくて重いバイクで練習しようと、FZ400を売り払い、CX-EUROを買った。  湾岸に行き、パイロンを立てて、スラロームとクランク、S字の練習 夕方、KMに行って練習、ホライゾンで本コースへ行って、テスト走行を3回
3回目
鮫洲試験場 
9月22日月曜

CX-EUROで朝一番KMに行き、CB750Fに乗る CB750Fは直進性が良く、重心移動を大きくしないといけない。 そのまま、湾岸のいつもの練習場所に行ったら、白バイが練習に使ってたので出来なかった。 船の科学館に行ってイメージを浮かべながらトレーニング、車線変更等をやり 鮫洲へ移動。 今日の試験車はF、スタート直後、シフトペダル2速にするのに 足が上手く入らず、やっと入って、スラロームに入った途端、車体を倒し込めないうちに パイロン倒して終わり。
練習
9月28日日曜

スラロームでいつも失敗、アクセルオンオフで起こす倒すが基本 オフにして倒さず、体で倒そうとするのが間違いの元。 9月第4日曜に府中の試験場へ行ってみた。 試験場を公開して 講習会をやっていたので入れてもらい、府中のコースを走る。 OPNな雰囲気で、中々良い。 夕方、終わってから、府中試験場の近くの杉本スクールへ行く。 ホライゾンに乗って1時間練習、入会金一万円50分3000円 夜は新宿でFの結婚パーティに行く。
4回目
府中試験場1回目 
10月3日金曜

9時に申し込み、1時から試験なので、杉本へ行って練習。  試験車はCB750Fホライゾンなので、どちらでも良い様に両方共練習する。 両方ともちゃんと乗れたので驚く。  車体起こしの事前審査をやってから運転試験、2回位エンストしてしまい、 S字の出口で足を付き、信号の所から帰る様に言われた。 ステップをしっかり踏んでいないといわれた。 体でターンをしていない。
練習
10月4日
土曜

CX-EURO半クラッチの操作が下手なので、湾岸へ行き、深回りとハンドルを思いきり切って 半クラと後ろブレーキで回る練習をした。 半クラと後ろブレーキ操作が上手になれば良い。
練習
10月5日日曜

CX-EURO昼間1.5時間、湾岸で半クラッチ、Uターン、8の字 ハンドルをいっぱいに切った最小回転の練習。
5回目
鮫洲試験場4回目 
10月6日月曜

6時に湾岸に行って半クラッチ、Uターンスラロームの練習。  8時15分に鮫洲試験場へ。  試験車はCB750F、 Bコース、波状路、スラロームは、良かった。  スラローム入り口で”バイクを起こすのはエンジンだー!”と叫ぶ。 2速のままクランクへ 半クラで入り、エンストする。 足を付いたのでダメだと思い、 クランクの2つ目の角で試験官を見たら、行けと言うので S字を通り、1本橋を渡た所で、戻る様に言われ、スタートへ。 エンストではダメにならない。 停止線を越えたのがダメな原因だって、言われた。 ガッカリ、 1本橋はとても安定していた。 半クラッチの最小回転の練習はバランスが良くなってとても良い。
練習
10月10日金曜

CX-EURO湾岸の練習場所、昼間は警察が使っているので、夕方になってから行き、半クラッチ、Uターン、8の字の練習、2時間位やってたら、後ろブレーキ過熱して利かなくなった。小休止してから又練習した。そろそろブレーキパットがダメになってきた。
練習
10月12日日曜

午前中、夢の島でトレーニングをしてから、CX-EURO湾岸へ行って、深回りの練習、 半クラッチにしないで、アクセルワークのみで、最小半径を回る練習をしてみた。 アクセルワークを丁寧にしないと、車体がガタガタしてしまう。 後半、半クラも練習。
練習
10月19日日曜

午前中、府中の杉本へ行って、CB750Fホライゾンに乗り練習。 冷えた体で乗ったのでスムースに乗れない。 2時間乗ってから、湾岸へ行き、深回りと半クラッチを練習。
練習
10月20日月曜

CX-EURO夜、荒川の土手の上で暗い中練習。転んでランプカバーが割れた。
6回目
鮫洲試験場5回目 
10月21日火曜

CX-EURO5時起床、6時に湾岸へ行きスラロームと深回り、鮫洲のコースのイメージで走るトレーニングをする。 8時半から5回目の試験。 今日の試験車はホライゾンでAコース。 スラローム、クランク、波状路の入り口で足を付いた。 1本橋を渡り、外周へ出る。 急停止をやって、戻る様に言われる。
7回目
府中試験場2回目 
10月22日水曜

府中試験場2回目の試験。  5時起床して雨だったので、レオーネで杉本へ行く。 ホライゾンCB750Fに30分づつ乗る。  昨日の鮫洲で試験管から、メリハリが無いと言われたので、メリハリを心がけて走る。 アクセルをガバっと開ける。ホライゾンの方が易しく乗れる。 8時半から試験。 順番が後の方だったので、合格者を2人見る事が出来た。 スピードがしっかり出て、アクセルワークのメリハリが、しっかり出来ていた人が合格する。 今日の試験車はホライゾン、杉本で乗ったばかりなので違和感無く乗れる。 試験開始、1本橋の入り口で斜めになったので修正しながらゆっくり渡る、 踏み切りの所でセコンドのまま発進、 急停止で後輪ロックして滑った、中々ローに入らないで焦った。色々失敗しながらも、初の完走。  緊張でブルブル震えて、試験官の前に行った。 以前大型に乗っていたの?と聞かれ、乗っていないです、と答えると、じゃ沢山練習したんだねーって言われ、ドッと涙が溢れる。 他の受験者が 拍手をしてくれた。 試験官は乗れているかどうか、を一番に見ていて、それから減点をして落として行く様。 7回目でやっと合格。 帰り道、渋滞の首都高を運転しながら、免許証の裏に押された、を、何度も見て、その度に涙が溢れた。